2013年4月に川田医師が当クリニックに消化器内科として赴任し、同年7月に内視鏡部門を発足しました。この5年間で順調に内視鏡実績も増加し、2018年7月、胃・大腸内視鏡センターを設立しました。センター設立後1年経過し、下記表のごとく飛躍的に検査数は増加しています。
また当クリニックは大腸腺腫(将来の発癌リスクにつながる良性腫瘍)の発見率が50%前後(2018年度52%)と高いレベルを維持しています。この腺腫発見率(ADR)は大腸内視鏡検査の質の指標とされており最低25%以上が望ましいとされています。2018年度は大腸総検査数の48%に当たる328件で内視鏡的治療(粘膜切除、ポリペクトミー)を行いました。
更にがんが見つかる方も当然増加しており、2018年度は食道癌が1件、胃癌15件、十二指腸悪性リンパ腫1件、大腸癌は22件診断しています。ただ身体への負担が少ない内視鏡治療の対象となり、完全治癒が見込める早期の段階で発見されるケースが多く、2018年度では胃癌は87%、大腸癌は68%が早期癌でした。
胃癌、大腸癌はいずれも早期では自覚症状が無いことが殆どですので定期的に検査を行う事が勧められます。
【内視鏡実績】
年度 | 胃内視鏡 | 大腸内視鏡 | 大腸ポリープ切除術 |
---|---|---|---|
2013年度 | 478 | 188 | 55 |
2014年度 | 670 | 314 | 142 |
2015年度 | 892 | 386 | 175 |
2016年度 | 994 | 437 | 185 |
2017年度 | 986 | 433 | 182 |
2018年度 | 1790 | 686 | 328 |